浄 化 槽 保 守 点 検

 

 

 

 

 

 

大きく別けて浄化槽には『合併浄化槽』と『単独浄化槽』がございます。

・合併式は生活排水(台所・お風呂・トイレ・洗濯等の排水)

・単独式はトイレのみ

浄化槽は普段、生活している中でマンホールを開けることもなく気にすることもないでしょう。

でも、ゴミの分別をキッチリとしていても生活汚水やトイレの汚水が浄化されずに川や海に流れていては環境汚染に繋がります。

ゴミの分別と同様に、浄化槽のあり方について改めて考え直してみませんか?

■汚水がきれいになるしくみ

浄化槽は水中の微生物が汚水水の汚れを食べ、きれいな水にして放流するしくみです。

この微生物は大きく分けて、酸素を好まない『嫌気性微生物』と、酸素を好む『好気性微生物』が存在します。浄化槽の機能を十分に発揮する為には、これらの微生物が働ける条件を調整、維持していく事が重要になります。

 

下記の画像は合併浄化槽の保守点検作業工程です。

 作業のはじまりです。

 計器類をセットします。

と、 その前にブロアモーターの掃除・点検をいたします。

 フィルターがかなり汚れていますね。

ハケ等を使って丁寧に掃除をしていきます。

 細部まで拭き上げします。

 フィルターを洗浄しタオルで水気を取ります。

 フィルターを元に戻します。キレイになりました。

 フタの内側の汚れもキレイに拭き取ります。

 フタを元に戻します。

 外部も拭き上げブロアモーターの点検終了です。

 マンホールを開けます。

 3ヶ月使用すると塩素剤もかなり減っております。

 水質pH(ペーハー)を測る準備をします。

 

水質pHを測ります。

 

 

 

 法定検査の項目  (水質検査項目は原則として以下のとおりです。)

 

第7条検査項目

第11条検査項目

1.外観検査

1.外観検査

設置状況

設置状況

設備の稼動状況

設備の稼動状況

水の流れ方の状況

水の流れ方の状況

使用の状況

使用の状況

悪臭の発生状況

悪臭の発生状況

消毒の実施状況

消毒の実施状況

か・はえ等の発生状況

か・はえ等の発生状況

2.水質検査

2.水質検査

水素イオン濃度(pH

水素イオン濃度(pH)

汚泥沈殿率(SV)

溶存酸素量(DO)

溶存酸素量(DO)

透視度

透視度

残留塩素濃度

塩素イオン濃度

生物化学的酸素要求量(BOD)

残留塩素濃度

 

生物化学的酸素要求量(BOD)

 

3.書類検査

3.書類検査

保守点検の記録等

保守点検の記録等

 

清掃の記録

 

前回の検査記録

 

 

 浄化槽から放流する水です。透明度も水質も問題ありません。

 浄化槽法定に基づいてチェックシートに記入していきます。

 細かく計器を使って水質を測ります。

 減っていた塩素剤を挿入します。

 

 塩素剤セット完了です。

 マンホール付近を清掃をいたします。

 

 ブラシ等を使って手の届く範囲はキレイにいたします。

 

 

 弁の調整をいたします。

 調整中、マンホールも洗います。

 キレイになりました。

 

 弁の調整も済みました。

全ての工程を終了!フタを閉めます。

 これで浄化槽保守点検、終了です。3ヶ月に一度訪問しております。

 

浄化槽から放出される水は川や海に流され自然に浄化されるように思われがちです。

が、案外と近くで水は巡っています。

水道局に流れていき精製され水道水として戻ってきます。

その浄化槽からの水が汚れていくと、

その街の水道の水質も悪くなるといっても過言ではありません。

お子様の時代、将来的な水道や環境や身体にも影響が発症してきます。

ですので、本当のエコとは何か!?と言う事を閲覧していただいた方々が

少しでもご理解してくだされば幸いでございます。

10年20年後もキレイな水が飲めるような地域作りに弊社も努力する所存でございます。